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むし歯 予防 小児歯科

「むし歯」のメカニズムを教えてください

「歯磨きはしているのにむし歯ができる」

そんな患者さんは少なくはありません。「むし歯」になりやすさは、歯の質や唾液の緩衝能など遺伝的な原因もあるからです。そんな「むし歯」が出来るメカニズムを解説します。

「溶ける」と「再生」

歯の表面では、歯の成分であるミネラル(カルシウムやリンなど)が溶け出す脱灰(だっかい)と、ミネラルが歯に戻って結晶化する再石灰化(さいせっかいか)が繰り返されています。

「脱灰」は食べると起こる

お口の中は唾液の機能で中性(ph7前後)に保たれていますが、食べ物が入るとむし歯原因菌が糖を分解して酸を作り出します。この酸が原因で歯が溶けてしまうのがむし歯です。

食後、しばらくするとお口の中は唾液の機能でまた中性に戻っていきます。

お口の中が酸性(ph5.4以下)になっている時間が長く、回数が多い程、むし歯になりやすくなってしまいます。