「デスクワークの眠気覚ましに、ついついチョコやグミがやめられない。その後に歯は磨いているけど」
と僕の妻が言っていました。。ご自宅で過ごす時間が多いこの時期は、つい間食やダラダラ食いをしてしまう方が多いと思います。
でもその習慣は、むし歯のリスクを高めます。食べた後に歯を磨いても一緒です。
今回は、間食が歯に悪い理由と正しい間食の方法をご紹介します。
なんで間食が歯に悪いの?
「むし歯のメカニズム」の記事で紹介したように、物を食べて口に糖分を入れると以下のサイクルが起こります。
脱灰(歯の成分であるミネラル(カルシウムやリンなど)が溶け出す)
↓
再石灰化(ミネラルが歯に戻って結晶化する)
このようにお口の中が酸性(ph5.4以下)になっている時間が長く、回数が多い程、むし歯になりやすくなってしまいます。
正しい間食の方法
間食は量よりも頻度の方が大切なのです。1日3回の食事を含め、お口に糖分が入るのが5回以内であれば問題ないとされています。
糖分の入った清涼飲料水を少しずつ飲む、のど飴やガムを長時間舐める習慣はとても危険です。(血糖値の急上昇も招くので、糖尿病のリスクも高まります。)
また寝ている時は唾液の分泌量が減るので、寝る直前の飲食や歯磨きをせず寝ると、むし歯のリスクが高くなってしまいます。
どうしても2回以上間食をされる方やお子さんのおやつには、無糖や代用甘味料(キシリトール、ステビアなど)のものを選ぶ、牛乳や野菜などむし歯になりにくい食材を選ぶなど工夫をしてみて下さい。
よく噛んで唾液を出すことも効果的です。
一時、再石灰化を阻害するので食後30分は歯磨きをしない方が良いとの報道もされていましたが、現在では30分後を気にして磨かないよりは、どのタイミングでも磨いた方が良いとされています。
以上、間食はむし歯リスクを高めるので、食習慣の見直しが必要です。
毎日の歯磨きと一緒に、食習慣を気をつけることでお口の健康に繋がります。ぜひご家族で実践してみてください。